ざっくり言えば
- 今度のPISAテストの上位は、いずれも中華圏の諸国(台湾、香港など)だった
- 日本とは反対に、中華圏地域は漢字の長所をうまく活かしている模様
- 次こそ日本もめげずに高い成績を目指そう!漢字を十分活用して!
今回もPISAテスト上位な中華圏諸国
今回のPISAテストで我が日本は、読解の順位が落ちるなど、しょげてしまいそうな結果になりましたが…
一方… シンガポール、香港などの中華圏では、軒並みに高い成績を収めました。
まず全ての科目(読解、数学、科学)において
- 1位:共産中国
- 2位:シンガポール
- 3位:マカオ
そして香港は読解、数学で4位でした。
台湾が、読解・科学の成績が振るわなかったのを除けば、
だいたい中華圏がPISAで最上位の成績を収めといえるでしょう。
ちょうと待て!共産中国がズルしてますよ!
しかし、ここで目に余る個所がありますね。
そうです。全科目で「1位」の「中国」です。
正確には、中国が全体として参加したのではなく、
「北京、上海、江蘇、浙江」と、ごく一部の豊かな地域だけ切り取ってPISAに参加させているのです。
まさに共産中国らしくズルしていますね。
他の貧しく教育の行き届いてない地域を全て切り捨ててしまう、なんかイカサマのような手法で、
「北京、上海、江蘇、浙江」は全科目で1位に食い込むことができました。
しかしこのような「反則プレイ」が、どうやら大目に見られているようです…
上記の4つの地域だけで、人口が1億8千万人にも及んでいます。
ちょっとした大国並みの人口ですね。
日本の人口(1.2億)も遥かに超えています。
当然ながら貧しい内陸部まで一緒にテストに参加してしまうと、
PISAにおける共産中国の順位はガタ落ちするのは目に見えるでしょう。
それにしても、日本の総人口よりも多い数の大陸中国人が、高度で良質な教育を受けているというのは紛れもなく事実です。
これは日本にとっては恐ろしいほど深刻な脅威です!
漢字の長所を十分活用した結果か?日本とは違って…
中華圏の国々がこんなに高い成績を収めたのは…
やはり漢字をうまく活用したおかげでもあります。
同じく漢字文化圏でありながら、その貴重な文化資源を有効活用できなかった日本とは違ってですね…
誤解がないように言いますが…
「漢字を持ちさえすればが無条件的に成績が高まる」
という意味ではありません。
特に全ての科目で2、3位を記録したシンガポール、マカオは
単に漢字文化圏だから、というだけでなく…
多言語社会(マルチリンガル)だからこそ良い成績を収められた側面もありました。
その一方、アルファベットしか使ってないエストニア、カナダ、フィンランドなども優秀な成績を収めました。
この3カ国は、特に読解で日本より高い成績を記録したのです。
何よりも、PISAテストは学力テストです。
「文字体系の優秀さ」とかを競うコンテストじゃありませんよ。
それでも日本・中華圏にとって、
表語文字の漢字が大切なソフト資源であるのは変わらない事実です。
東アジア諸国は、漢字という資源を十二分活用して、
文化と学問の水準を比較的容易く高めることができるのです。
今回の中華圏諸国は、手の内にある「漢字」というカードをあるだけ活用して
高い成績を達成できました。
(シンガポール・香港・マカオは、それに加えて「マルチリンガル社会」属性もまた見事に活用しました)
次こそ…日本は高い成績を取り戻そう! 漢字の長所をうまく利用して
その反対に日本は、せっかく手の内に「漢字混じり文」という強力な切り札がありながら、それを上手く活かせなかったのです。
2018年度のPISAは、マジでしょげてしまいそうな結果となりました。日本は。
それでもここでくじけてはいけません。
あのペテンまがいな共産中国の「一部都市だけ参加」戦術にいちいち腹を立ててもどうにもなりません。
次こそ日本は、漢字混じり文の長所を最大限に活用して、
読書量も従前どおりまで回復し、生徒の成績も高めるべきです。
是非とも次、2021年のPISAでは、日本が全科目で最上位になりますように…