ざっくり言えば
- 漢字は「画数が多くて学習が難しい」といわれている
- でも実際には、漢字の画数はそれほど多くはない
- 日常的によく使われる漢字は、平均してたった7画くらいしかない
漢字は「画数が多い」文字だから、学ぶのが難しい?
「漢字は、とにかく画数が多いから、覚えるのがとても大変だ」とよく言われていますね。
確かに一文字あたりの画数が少ないローマ字、その他の表音文字に比べて、漢字の一文字あたりの画数は、一見多そうに見えます。
もちろん、漢字一字とアルファベット一字を同じ土俵で比べるのは大間違いでしかありません。
一つの字そのものに意味がある漢字は、アルファベット一字ではなく、
一つの単語と同等です。(正確には「一つの語根」に近いですが…)
ですから、複数のアルファベットが組み合わされた英単語を一つ書いてみると、
だいたい漢字1~2文字分の画数になるでしょう。
実は言うほど画数が多いわけでもない
それによく考えてみれば、漢字はそれほど「画数が多い」文字でもないです。
常用漢字2000字の中で…
実際に使われる日本語語彙の50%を占めているのは、たった150字です。
参考:漢字は2000字じゃない!『150 + 350 + 500 + 1000字』である!
この日常的に一番よく使われている150字の平均画数は、わずか7.5画しかありません。
常用漢字2000字すべてを平均して見ると、おおよそ12画くらいになりますが、
そもそも日常的によく使われる漢字ほど画数が少なくなる傾向がありますから…
実生活の中の漢字は、平均的にだいたい10画未満と考えて差し支えないでしょう。
漢字は言われるほど複雑で難しい文字じゃない
英単語などと比較してみても、それほど複雑で画数が多いわけでもないし、
実生活でよく使われる漢字は、特に画数が少なめです。
見た目が一見難しそうに見えるだけで、
実は漢字はそれほど複雑でも難しい文字じゃありませんよ。