漢字は画数が多いから不便で読みづらい?
「漢字は画数が多いから読みづらく不便で非合理的だ」という声があります。
もちろんごく一部の、画数が多すぎて読みづらそうに見える字もありますね。
例えば「薔薇の憂鬱」とか…
しかし、こんな「ごく一部の事例」だけで
「漢字は読みづらく不便だ」と決めつけるのはまだ早いでしょう。
ほとんどの漢字は、むしろ「読みやすい」文字です。
「画数が多い=読みづらい」とは限らない!
前述の「薔薇の憂鬱」のような難しそうな字さえも、いざ読んでみればたいして難なくすらすら読めます。
あんなに難しいはずの字さえも容易く読めるのに…
我々が日常的に使うほとんどのフツーの漢字は
言うまでもなく楽に読めるのです。
そもそもごく一部の、きわめて特殊な字でもなければ、
漢字は画数の多さ少なさ関係なく読みやすい文字であります。
私たちが漢字を目にしたときに、一点一画をいちいち細かくなぞるているわけじゃありませんよね。
漢字の大まかな形を全体としてまるごと観て、そこから直接的に意味とイメージを思い浮かべるのですね。
(専門用語では、これを「パターン認識」と呼びます)
もっぱら「先」と「失」のように、似ているが全く意味が違う漢字を区別するときだけ細部に注意すればいいです。
画数なんか関係なく、漢字は読みやすい文字だ
われわれが使う漢字は、大まかな形から直に意味を連想する「パターン認識」を通じて、一瞬で情報を効率的に取り入れることができます。
よっぽどの難読漢字でもないかぎり、ほとんどの漢字は画数の多さなど全く関係なく、容易く読むことができます。