- 無政府主義:「市民を抑圧する政府も国もなくそう」と主張するが…
- 無政府主義(アナキズム)は決して自由なんかじゃない!
- アナキストに乗っ取られたシアトルに「軍閥」ができた
- アナキズムは、形を変えた専制にすぎない
「市民を『抑圧』する政府はいらない」by アナキスト共
ミネアポリスで起きた黒人死亡事件を受けて、全米で暴動が広がっています。
もちろん白人警官による相次ぐ黒人死亡事件については、厳しく罰すべきです。
アメリカで根深い人種差別は、いち早くなくなるべきです。
シアトルでできた「自治区」…もはや「軍閥」 アナキズムはもう一つの専制なのを見せる一例 画像の引用元:日本経済新聞(リンク先参照) |
しかしそれとは別に、アメリカ各地のデモを異常に過激化させ、法秩序を崩壊させようとする無政府主義者(アナキスト)グループたちに対してもしっかり対応しなければなりません。
このアナキストの連中は、国家からの自由を理由に政府も国もなくそうと主張していますが…
そもそも市民の自由と法秩序の破壊に勤しむこの暴徒共を見ると、アナキズムなんかは決して「自由」なんかじゃないのは明らかです。
シアトルでできた「アナキスト軍閥」
中でも注目すべきなのは、アナキストたちに「自治区」ができたシアトルの一角です。
「国家からの自由」を名分とするこの自治区ですが、やっぱりやっていることは市民に対する人権侵害に他なりません。
この軍閥化した武装暴徒の暴力と抑圧によってで、シアトル市民たちの生命と財産、そして自由と尊厳は脅かされています。
シアトルの暴徒たちが「国家の撤廃」を目指したら、かえって「専制的な小王国」が建ちました。
無政府主義は「もう一つの専制」にすぎない
もちろん国家によって人々の自由が蔑ろにされる事例も多いです。
ですがその解決策が「国家を完全になくす」というのなら、それは全く愚かな発想であります。
仮にアナキスト共の望み通りに国をなくすことができても、結局はなんだかんだで(擬似的にでも)また別の国が建つは避けて通りません。
そして大体の場合その「無政府の王国」は、人々の自由と尊厳を以前よりもさらに踏みにじる圧政になりがちです。
アナキズムは決して国からの自由じゃありません。
むしろ「形を変えたもう一つの専制」にすぎないのを忘れてはいけません。