前回 - 第6話:薩摩隼人と愉快な仲間たち?全く頼りにならない同盟
衆寡敵せず。いくら精鋭なる薩摩隼人たちあっても、明の大軍を相手するにはあまりにも数が足りなかった。
せっかく獲得した満州・朝鮮の領土を手放さざるを得なかった日本。
明に奪われたアジア大陸の代わりに日本が目を向けたのは、再び南米大陸である。
一度は明との戦争で有耶無耶となった南米開拓事業。今度こそ本腰入れて取り掛かる時がきた。
第7話まとめ:
- アジア大陸の権益は明によって理不尽にも吹き飛んだ
- 代わりに目指すは南米大陸への進出
- (厳密には、一度邪魔された南米進出の再開である)
- スペインもポルトガルも弱ってあんまり植民しない。今がチャンス
- おかげでずっと生き長らえていたインカ帝国
- そしてあっけなく薩摩隼人たちに征服されるインカ
内地は好況だね… 「大陸権益、なにそれ?」by 内地の一般人
満州と朝鮮半島の権益を守るために、幾度なく出動した勇敢な島津幕府軍でしたが、常識外の人数に押されて、満鮮の土地は結局明に奪われました。
しかし、アジア大陸での敗北をよそにして、日本本土は好況に沸いています。
京都・薩摩・江戸はそれぞれ世界1~3位の大都会に成長し、大阪もトップ10に入りました。
国内で製造工場を20ヶ所建てるミッションを達成しました。
これで25年間交易効率が+10%上がるボーナスを得ました。
すでに日本各地に建てられた製造工場がおかげで、5番目のInstitution「Manufactories」を早く受容できました。
アジア大陸を喪失したにも関わらず、本土だけで総開発度1000以上を達成しました。
これでまたミッション達成し、こちらからは分離年数-5年のボーナスを得ました。
空前の好況に沸いている日本本土の人々にとっては、多くの犠牲を払った軍人たちの苦労も、満鮮喪失も、まるで地球反対側の出来事のようです。
よくわかんない。どうでもいいやそんなもの。俺さえ良ければそれでいい」
内地の一般市民たちはあくまでノーテンキです。
その普通の人々が楽しんでいる平穏な生活は、戦場の兵士たちが流す血と汗で支えられているんですが…
それでも、いくら国民たちが無関心であろうともここで止まっていけません。
日本の国土と領海、日本国民に自由と尊厳を固く護り、巨万の富と幸福を国民にもたらすのが国の責務ですから。
中国の仇を、南米で討つ
満鮮を取られた日本は、今は明をどうにかすることはできません。
代わりに拡張先として目をつけたのは…
再び南米大陸でした。
以前原住民の激しい抵抗を受け、明によって邪魔もされた南米への植民。
満鮮放棄と引き換えに南米開拓を再開します。
再び南米へ上陸した薩摩隼人の軍隊。しかし彼らが目にしたのは…
カリフォルニア?なぜここに?
意外な国の名前でした。「カリフォルニア」
「日本=サン、コニチワ。カリフォルニアでーす」
もちろん、件のカリフォルニアも同じような方法で湧いてくることもありえます。
しかしここは当のカリフォルニアが土地のはるか南にある所です。
なぜここに「カリフォルニア」が湧くでしょう?おそらくバグ…のような仕様だと思います。
しかし珍しいと言っても、ほっときませんよ。この「カリフォルニア」なる国。
すぐに宣戦しました。
パチモンの「カリフォルニア」はあえなく沈み、日本による南米植民事業の橋頭堡役を担う栄光を得ました。
これはびっくり。あんなに本土がボロボロになりながらも、ポルトガルは大胆にも北米に植民しまくっています。さすが植民バカ。執念のポルトガル…
そしてイギリスは「史実通りに」アメリカ東海岸で13植民地を築いています。
しかしEU4では、AI操作のイギリスが北米植民を行う確率がなぜか低く、だいたいあの場所はスペインが取りがちです。
今回はスペインが超ひどいことになっているおかげで、そのスキを突いてイギリスが無事に「史実通りの」植民を行うことができました。
あの粘り強い先住民、ついに征服か?
パナマ近くスポーンしてた偽物のカリフォルニアをあっさり併合した日本。
そして次の目標は、今のコロンビアあたりにある先住民国家、ムイスカ(Muisca)です。
ここから出ていかないと、また痛い目にあうぞ!」
前回、日本軍に対してしつこく抵抗していたあの国です。こいつに手間取っている間に明に宣戦されて、やむなく南米植民を中断しました。
今回は満州と朝鮮に対する未練がまったく無い。この棒人間のような旗の国を征伐することに集中しましょう。
ムイスカ単体の兵力はたった1万3千くらい。日本の5分の1くらいしかありません。
予備のマンパワーもあんまり多くありません。
しかし一度日本の侵攻を受けたムイスカは、自分を守ってくれそうな大国と同盟を結びました。
インカ帝国です。
言って置くが、うちのムイスカに指一本触れさせない。今のうちにおとなしく帰った方が身のためだぞ。」
インカの陸上兵力は7万人超。
ムイスカと合わせると、ほぼ9万人で、数では日本より勝っています。
その一方、日本の方が有利な点もあります。
日本の陸上兵力は、規律が120%を遥かに超えています。
そして砲兵隊の保有数も多いです。ムイスカとインカが保有する砲兵の数より倍は多いです。
なんと言っても、インカ帝国は軍事技術に遅れを取っています。MILレベルがたった16。
そろそろ18世紀が始まる頃。通常なら(Institutionをちゃんと受容したなら)MILレベルが22~23くらいになるタイミングです。
そしてインカは技術が遅れています。これもまた日本にとっては大きなアドバンテージです。
それじゃ、宣戦布告。
しかし、日本は勝てます。
明との陸戦なら負ける要素しかないけど、インカ・ムイスカ連合に対しては負けない要素しかありません。歩兵こそ少ないけど、砲兵も海軍力も日本が上ですから。
そして薩摩隼人の陸海軍は破竹の勢いで進撃し、一気に敵の要塞を攻め落とします。
そして、約3万人のインカ軍がたった一戦で跡形なく消えました。
スペインに代わってインカを征服する島津幕府
(続きは随時更新)